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住宅ローンの審査基準

住宅ローン審査で考慮される基準としては、以下のようなものが挙げられます。

・年齢

ほとんどの金融機関が住宅ローンの審査で年齢制限を設けています。年齢基準には「借入時年齢」と「完済時年齢」があり、特に完済時年齢を重視する傾向です。

金融機関やローン商品によって異なりますが、一般的に借入時の下限年齢は20歳以上、上限年齢は75歳未満が多いです。また、ローン完済時の年齢は80歳未満が主流となります。

通常、80歳までに完済できるのであれば特に問題ありません。しかし、高齢になるにつれて返済能力に関するリスクも高まるため、借入時の住宅ローン審査はより厳格に行われます。

・担保評価

住宅ローン審査では購入物件の評価も重要です。金融機関は物件を担保に、その価値を「担保評価」として評価し、融資額に見合う物件かどうかを判断します。担保評価額によって住宅ローン審査の通りやすさが変わり、借地権が設定されている場合や築年数が古い戸建ての場合、担保評価額は下がる傾向です。

・健康状態

健康状態も審査基準に含まれます。住宅ローンを組む条件として、団体信用生命保険（団信）の加入があります。

団信は加入者が亡くなったなどの場合に、残りの住宅ローンを保険金で返済するための保険です。健康上の問題があると団信に加入できず、その結果、審査時に十分な返済能力がないと捉えられ、借り入れが難しくなります。

・年収と勤続年数

返済能力の指標として審査するため、年収と勤続年数も重点的にチェックします。また、勤続年数が長いほど安定した収入があると判断されます。

住宅ローンが通らない理由

住宅ローンが通らない理由はいくつかあります。

まず、返済負担率が高すぎることが考えられます。返済負担率は年収に占めるローン返済の割合です。他のローンを利用していると合算されるため、返済負担率が高くなるとみなされます。

また、審査時には個人信用情報を信用情報機関に照会します。その際、クレジットカードや携帯電話料金の支払いなどに延滞履歴があると、審査が厳しくなります。

一方で、クレジットカードなどの利用履歴が一切ない場合も注意が必要です。個人信用情報が何も出てこないと返済能力の有無を確認できず、「本当に融資しても問題ないのか？」とかえって疑われるかもしれません。

クレジットカードを所有している場合は少額で良いので、定期的に生活費などの支払いに利用することをおすすめします。

住宅ローンの審査が通らないからといって、戸建てを購入できないわけではありません。マイホームを手に入れる方法として、譲渡型賃貸住宅に注目が集まっています。
一定期間は賃貸住宅として家賃を支払い、期間終了後に土地・建物が入居者に譲渡される仕組みです。賃貸住宅へ入居する形式のため、住宅ローンが組めない方も戸建て購入の夢を叶えることができます。

返済能力を高める

安定した収入を確保し、無駄な支出を減らしましょう。貯蓄を積極的に行うことで、返済能力を高めることができます。

申し込み時に正確な情報を開示する

虚偽の情報は絶対に記載せず、収入や支出などを正確に申告しましょう。

新たな借入をしない

返済負担率が上昇するため、審査に不利になります。