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持ち家のメリットとデメリット

・メリット

持ち家の大きなメリットは「自分の持ち物になる＝資産」になることです。将来的に子どもへ残したり、いざというときに売却したりといった選択肢があります。立地条件などによっては、購入時よりも価値が上昇するケースも多いです。

住宅ローンを完済すると月々の返済が不要になり、固定費の支出が減ります。そのため、定年退職などに完済時期を合わせると、資産や貯金を切り崩さずに生活できます。

また、団体信用生命保険（団信）に加入できることもメリットの一つです。団信は住宅ローンの債務者が死亡したり、所定の高度障害になったりした際、保険金によって残金が支払われる制度のため、残された家族に負担がかかりません。

さらに外観や内装、設備などを自由にデザインできますので、理想のマイホームに住めます。建売住宅や分譲マンションでも、設備や内装のカスタマイズ性は賃貸住宅に比べて高く、リフォームなども行えます。

・デメリット

持ち家は住む場所が固定されますので、住宅購入後に転勤や転職などがあっても、生活拠点を変えるのは容易ではありません。また、経年による補修や設備交換などのメンテナンスは自分で行う必要があります。

加えて、固定資産税や都市計画税の支払い、火災・地震・台風など自然災害のリスクにも所有者自身で備えなければなりません。分譲マンションの場合、修繕積立金や管理費などの準備も必要です。

賃貸住宅のメリットとデメリット

・メリット

賃貸住宅のメリットは、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる点です。必要に応じて、新しい物件への住み替えを気軽に行えます。また、建物や設備のメンテナンス、故障した際の修繕にかかる費用はオーナーが負担します。さらに、固定資産税などの支払いが不要なこともメリットに挙げられます。

・デメリット

賃貸住宅のデメリットは、住み続ける限り家賃を支払うことです。退職後や年金暮らしになったときなど、お金の工面が難しくなる状況も考慮する必要があります。また、加齢とともに賃貸契約の審査が厳しくなり、保証人がいないなどの理由から更新を断られるケースも少なくありません。

基本的に設備や間取りなどの変更やリフォームができない点もデメリットの一つです。
例えば古い物件だと、インターネット環境が整備されていなかったり、コンセントの数が不足していたりなど、日常生活を送るうえでストレスを感じるかもしれません。設備などは物件によって大きく異なるため、契約前に細かな部分まで確認するようにしましょう。

持ち家と賃貸にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、十分に比較・検討したうえで選ぶことがポイントです。それでも「持ち家と賃貸のどちらがいいか…」と迷う方には、譲渡型賃貸住宅がおすすめです。
一定期間は賃貸として家賃を支払い、最終的にその土地と住宅が入居者に譲渡される、新しい住宅購入のスタイルです。戸建てや中古分譲マンションなどが対象で、希望に合わせた間取りや家賃を選べます。